DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

ぷれぱCup

ぼくは今回、「ぷれぱCup」というオンラインカラオケ大会に参加しました。

新型コロナウイルスの感染が始まってから、ホールやライブハウスで開催しているカラオケ大会(最近はこれを「リアル大会」と呼んでいます。)の開催が少なくなっています。その代わりに開催が増えているのが、オンラインのネットワークを使って開催する「オンラインカラオケ大会」です。

「リアル大会」は開催会場に行って生で歌いますが、「オンライン大会」は自分が歌った動画を収録して主催者に送り、主催者が参加者全員の動画をまとめて公開するスタイルを取っています。

ぼくはDAM★ともで自分が歌った録音を公開していますけど、自分が映っている動画を見るのが苦手で、DAM★とも歴12年以上の中で動画を公開したのは1回だけで、顔は映しませんでした。また、KARASTAは動画しかないですけど、画面をガムテープで覆った状態で投稿していました。それで、「オンライン大会」が数多く開催されるようになっても、参加しようとは思いませんでした。

8月に入って、「ぷれぱCup」の第2回を開催する告知を目にしました。これってオンライン大会だったなあと思いながら、第1回の開催の時に主催者の方がオンライン大会を振り返るツイキャスを放送されていたのをたまたま聞く機会があり、歌への熱い思いを語られていたり、楽しそうだなと思うところがありました。そして、スペシャルゲスト審査員に山本加津彦さんとやまだ麻実さんを迎えるというのを見ました。このお2人は林部智史さんの作品を提供されている作詞家・作曲家の方でした。主催者の方も林部さんの歌をKARASTAで歌っているのを拝見したことがありました。ぼくは林部さんの歌が好きなこともあり、こういう皆さんにぼくの歌を聴いて頂けるのなら、「オンライン大会」に出てみようかなと思いました。でもぼくに動画が収録できるのかなと心配になり、主催者の方にご質問したところ、親切に動画の送り方を教えて頂きました。

自分が歌った動画をちゃんと撮影するのは今回が初めてでした。JOYSOUNDの「うたスキ動画」で撮影することにしました。日頃DAM★ともを使っているぼくにとっては、それ自体が他流試合のような気持ちでした。撮影したのは都内の「まねきねこ」で、最初は部屋に設置しているカメラの位置を確認して、自分がどう映るのかを随分と確認しました。あまり見たくない自分の姿を直視して分析せざるを得ませんでした。

応募する曲を決めるのも結構迷ったので、候補に考えていた曲を全部歌って撮影してみて、歌っている様子や雰囲気を見ていきながら、最終的には林部さんの「希望」という曲で行こうと決めました。

それで「希望」を練習していきましたが、DAM★ともの音程バーとうたスキの音程バーってメロディーが微妙に違っていて、その違いにも初めは戸惑いました。でも、林部さんもCD音源と歌番組での歌い方は微妙に違いますし、結局はCD音源をベースにしつつも、どう歌った方が無理ない感じで歌えるかなと自分で考えるしかありませんでした。

そんな作業を3週間ぐらい続けて、動画の間合いにも慣れてきたところで歌った動画を9月の初めに主催者に提出しました。

「リアル大会」は開催当日で終わりますけど、「オンライン大会」はある意味長丁場だと感じました。8月下旬に大会の申し込みをして、動画を9月20日までに提出して、9月23日から9月27日まで参加者限定で全員の動画が公開されて、9月27日に審査結果が発表されるスケジュールなので、1ヶ月余りの間「オンライン大会」に関わることになりました。

9月23日に参加者45名が公開されましたが、カラオケの全国大会で優勝や上位入賞の経歴を持つ方や、最近のオンライン大会でも軒並み優勝や上位入賞を取られている人が大半を占めていたので、見た瞬間「やっぱり出るんじゃなかったかな」と後悔が先に立って、数時間は全員の動画を見る気持ちにはなりませんでした。意を決して、24日の未明から45名の動画をじっくりと見ていきました。参加者全員が本当に歌の上手い方ばかりでした。この中で自分の歌はどう映るのだろうか、とても不安でした。ぼくは8人目でしたけど、提出したとおりに映っていたので安心しました。頑張って動画は撮影したものの、やっぱりどこか緊張していたなあと思いました。他の皆さんはオンライン大会の経験があるだけあって、視線とか歌の乗せ方が慣れているなあと感じました。

審査結果が予定より早く決まったとのことで、27日の0時に発表されることになりました。優勝や上位入賞は諦めていたので、発表の前に全員の動画をもう1回フルで通して聴きました。歌声や歌っている表情を見ていると、元気や勇気やパワーを貰える感じがしました。歌が好きで歌っている人の気持ちって、ぼくも歌が好きなのでよくわかるところがあります。全員の歌を聴き終わって、もう1回自分の動画を見ました。今の自分の表現はそれなりに出せているのかなと思いました。

2時すぎに、審査結果の発表を見ました。特別協賛ぷれぱCup賞に自分の名前がありました。瞬間目を疑いました。いったん寝てまた起きて、Twitterでも同じ発表があり、やっと入賞したんだと信じることができました。

ぼく自身は、苦手だった自分の動画に向き合うことができて、自分を見つめることができるようになったのが一番の収穫でした。でも、見慣れはしたけど、被写体の自分はまだまだ好きにはなれません。これって、自分の声も同じで、さんざん録音はしてきたので、自分の声にはすっかり慣れましたけど、それじゃ自分の声が好きかというと、そこはまだなんです。それでもぼくの歌声や歌っている雰囲気を、見てくださる方がいいなとか好きだとか感じて頂けるのなら、それでいいのかなあと少しは思うようになりました。

でもこれからも、どんどんオンライン大会に出ようという気持ちは今はありません。ぼくはやっぱりリアル大会で現場で歌う方が好きなのかもしれません。臨場感が欲しいんですよね。