DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

君を求めて

ぼくが1年前から何となく気になっていた歌手の方がいまして、それは演歌歌手の新浜レオンさんという方でした。毎週月曜日、20時から千葉テレビの「カラオケ大賞」を見た後は、21時からBS−TBSの「吉田類の酒場放浪記」を見るのがぼくのお決まりコースなのですが、ある日チャンネルを変えるのを忘れてたまたま見たのが、21時から千葉テレビで放送されている「はじめまして!僕、新浜レオンです!!」という番組でした。令和元年5月1日にデビューした若い男性の歌手で、でも売り込みに行く所がなくて、千葉県出身の僕が千葉を盛り上げていきます!みたいな前口上だったと思います。新浜(にいはま)レオンさんという名前を聞いて、最初は男性か女性か、日本人か外国人かもわからず、演歌を歌う男性の方なのだとその時初めて知りました。デビュー曲の「離さない 離さない」を聴いたときに、ふとイメージが浮かんだのがにしきのあきらさんでした。男性演歌歌手も有望な方が群雄割拠していますから、これも1つの戦略と思いましたが、その後新浜さんへの関心は一旦なくなりました。

今年の5月頃だったか、YouTubeで「君を求めて」と「佐原の町並み」が配信されているのを見て、久しぶりに新浜さんの番組を見てみました。時あたかもコロナ騒動の最中、ロケもできず収録のスタジオで話している新浜さんを見ました。明らかにデビュー直後よりもしっかりとした話し方に変わっていました。歌手としての新浜レオンさんに関心を持つようになり、吉田類さんの番組を見る前に、レオンさんの番組を見るようになりました。

レオンさんのお父さんは高城靖雄さんという演歌歌手の方で、「伯方の塩」のCMで歌っている方といえばお分かりになる方も多いと思います。レオンさんもお父さんの影響を受けて、演歌歌手になろうと志したわけですが、ぼくがちょっと驚いたのは、レオンさんが大学生の時の写真を見たとき、今とはイメージが違うんですよね。ちょっとゴツいぐらいのスポーツ体型をした若者という感じでその姿もまた爽やかなんですけど、デビュー前に10kg程度の減量をして今の体型になったそうです。これはダイエットという意味では全くなくて、おそらく描いている「歌手新浜レオン」を実現するために相当な努力をしているわけで、その歌手像をしっかりと貫いているレオンさんの精神力の強さは見上げたものだなと思ったわけです。

それでレオンさんの歌にも興味を持つようになりました。「君を求めて」は作詞がセリザワケイコさん、作曲と編曲が馬飼野康二さんです。馬飼野さんは日本の歌謡曲を支えている作家の1人であり、ぼくは編曲の方の印象が強いですけど、作曲としても西城秀樹さんの作品を多く提供され、「激しい恋」や「傷だらけのローラ」もその1つです。馬飼野さんは西城さん、野口五郎さん、郷ひろみさんの「新御三家」の中では、「レオンさんは秀樹に似ている」んだそうです。でも歌い方は勿論違いますから、今回の作品を作るにあたっても無理のない声を確認しながら作っていったそうです。こういう作品の作り方って割と大事なことだと思います。歌の良さを反映していくには、歌う人の特性を見極めていくのが、結果として作品の出来栄えにも影響すると思うんですね。わざと無理なメロディーを与えて、本人の能力を引き出させるやり方もありますけど、やっぱり本人の良さを引き出すやり方の方がぼくは好きですね。

DAM★ともでは既に配信されていましたので、「君を求めて」を歌ってみました。すごく懐かしさもありながら、キャッチーでヒット曲の肝を外さないメロディーだなあと歌いながら、「この曲ってひょっとしたら化けるんじゃないかな」と数日前に思ったんですね。

数時間前、「君を求めて」がオリコンの総合ランキングで7位になったというニュースを知り驚きました。ぼくは「君を求めて」も王道な曲で良いと思ってますけど、カップリングの「佐原の町並み」もまた良質な曲だと思ってまして、いまの若手演歌歌手の中で紅白歌合戦出場に最も近いのは新浜レオンさんではないのかなと密かに思っています。

ぼくもDAM★ともで「君を求めて」を録音したかったのですが、著作権の都合で今は録音不可とのこと。早く録音できる状況になって欲しいですね。


新浜レオン「君を求めて」ミュージックビデオ(フル Ver.)【公式】