DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

LIAR

カラオケ屋さんは臨時休業中のいま、歌仲間の皆さんたちは次々とカラオケアプリデビューをしています。KARASTAというカラオケアプリでは、JOYSOUNDの音源に合わせて歌うことができます。歌える曲のレパートリーはアーティストによってはかなり少なくて、それでもお家でカラオケを楽しもうという人が増えています。

お家でカラオケの難点は、カラオケの部屋のように全力全開で大声で歌えないことです。ぼくも大声では歌えない環境なので、小声で歌える曲を選ぶようになります。

そして、原曲キーもカラオケで歌うときよりは4つか5つぐらい下げて歌うと、イヤホンマイクにも中低音がよく入っていく感じです。

もともとカラオケアプリはスマホにイヤホンマイクを挿入して、歌って楽しむのが基本の作りになっています。ぼくはタブレットでやろうとしましたから、これに合うイヤホンマイクを探すのに、いくつかの店を回って探しました。KARASTAではマイクを使って歌われているひともいらっしゃいます。

さて、キーの低い曲をとなると、おのずと女性シンガーの曲を選ぶようになり、中森明菜さんの曲も何曲も入ってますけど、初めて歌ってみるのにはいいかなと思いました。

その1曲に入っていたのが「LIAR」という曲でした。この作品は1989年4月25日に中森さんの23枚目のシングルとして発売されました。作詞は白峰美津子さん、作曲は和泉一弥さん、編曲は西平彰さんです。

この曲を聴くとどうしても、「LIAR」の発売後の数ヶ月後に起きた、中森さんの自殺未遂騒動のことが頭をよぎり、ぼくは中森さんの歌が好きだけれども、なかなかこの「LIAR」を聴こうとか歌おうという気にはなれませんでした。白峰さんの歌詞も読んでいると、まるで当時の近藤真彦さんとの交際状況を滲ませているんじゃないかと思わせるくらいなものがありました。作曲の和泉さんはある意味一番中森さんが苦しかった時期に、「LIAR」を提供し、中森さんが1990年7月に発売した次のシングル「Dear  Friend」では作曲と編曲を手掛けられました。編曲の西平さんは沢田研二さんのバックバンドであるエキゾチックスでキーボードを演奏していましたが、沢田さんの作品においては従来の歌謡曲テイストをロックテイストに変換していった功績を持っていらっしゃる方で、洗足学園音楽大学では講師を務められています。イントロのアレンジから「LIAR」の世界観が始まっていて、中森さんはこの当時は「声をケチっているのではないか」と言われるほどに小さく低い声で歌う箇所がありましたけど、その小さく低い音がしっかり当たっているのは、やはり歌の練習の賜物なんだろうなと思いました。

カラオケアプリはまだ上手く使えてませんけど、歌はどんな環境でも歌えないといけないとぼくは思ってまして、カラオケアプリならではの歌える曲もありそうな気がします。そういう曲を発掘していくのが当面の楽しみなのかなって思います。

 


LIAR (カラオケ) 中森明菜