DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

行かないで

ぼくがカラオケ大会に出るようになってから1年半ぐらい経ちましたけど、当日の朝は慌ただしくて、支度をして家を出て、午前中空いているカラオケ屋さんに入って1時間ぐらい声出しも兼ねて歌って、当日の会場に入って受付をして、席に座って、自分が歌う曲の歌詞を読み返している、といった感じで、自分の出番まではそんなにゆったりとした気持ちにはなりません。ただ、カラオケ大会の楽しみは、いろいろな方の歌を生で聴けることです。それと出る方の選曲もなかなか面白味があって、すごく歌の上手い方は、すごく難しい曲にチャレンジされていて、ご自分の歌として歌っているから、見てるぼくは「さすが上手いなあ」と感心しています。そんな風に感じた1曲が、玉置浩二さんの「行かないで」という曲でした。

玉置さんがボーカルを務める「安全地帯」は1982年にメジャーデビューして、1983年に「ワインレッドの心」が大ヒットして有名になりましたが、1987年には玉置さんがソロとしてもシングルデビューを果たしました。「行かないで」は1989年に5枚目のシングルとして発売されました。作詞と作曲は玉置さん、編曲は安全地帯の作品にも大きく関わっている星勝さんです。

ぼく自身は安全地帯の曲は知っていてもあまり歌うことはなくて、玉置さんのソロ曲も「田園」以外はほとんど知りません。ただ、カラオケ大会では安全地帯や玉置さんの曲を歌われる方はいらっしゃいます。やっぱり玉置さんの歌唱力に憧れてというのが強いのかなと思います。今の玉置さんはプロの歌手もその素晴らしさを認めていて、歌の表現のためにいろいろな声色を使い分ける幅広さというのが際立っているように思います。

ただし「行かないで」が発売された当時の玉置さんの歌唱力はもちろん色気のある上手さがありましたけど、今ほどではなかったです。初めて「行かないで」を、カラオケ大会で歌った方の歌で聴いたとき、何てはかなくてむなしい歌なんだろうと思いました。改めて、玉置さんの歌で聴いたとき、その思いは一層強くなりました。そして、発売当時31才だった玉置さんが、どうしてこの作品を作ったのだろうかと思いましたが、騒がしい日々の中で、隔絶された環境の中に身を置いて、音を奏でてみたら、心からの叫び声のような歌は、生まれるのかもしれないと思いました。

ぼくもDAM★ともで「行かないで」を歌ってみました。どういう感じの曲なのかが掴めなかったので、ユーザーさんが公開されている歌を次々と聴いてみた上で、歌ってみました。抽象的な歌詞であるがゆえに、言葉の発し方が歌の雰囲気を決めるんだなあと思いました。2コーラスとラストの間の間奏のところでフェイクを入れる方がほとんどでしたけど、ぼくはフェイクの入れ方がわからないせいもありましたけど、入れずに間奏のメロディーに身を委ねた方が歌も映えるかなあと思いました。シングルの録音では玉置さんも何も歌ってませんし。表現力が問われる曲だなあと思います。


行かないで [玉置浩二 ]