DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

音楽活動

今週はコロナウイルス(Coronavirus)の影響が、ぼくの音楽活動にも、といってもカラオケ大会のことですが、影響を受けた1週間でした。

今日2月29日に兵庫県洲本市で開催予定だった歌謡祭については、延期となりました。2月25日に主催の実行委員長の方からお電話を頂きました。電話を受けた瞬間、非常にがっかりしました。2週間前に大会プログラムが送られてきました。コロナウイルスを巡る状況は、ぼくたちが知り得るレベルでも、年明けから始まっているわけですから、大会プログラムで開催スケジュールを明示したことは、開催決定であると考えていました。そして大会プログラムに書かれている、実行委員長や審査員の皆さまが書かれている、歌謡祭の実現に向けての熱い思いや情熱のこもったご挨拶を見て、感銘するところがありました。ところが、突然の延期の電話。延期の理由としてお話頂いた中で、「国が言ったから」とか「周りが心配しているから」という言葉には、解せないものを感じました。

また、3月8日に東京都渋谷区で開催予定だったオーディションについては、中止となりました。2月26日に主催の協会の方からお電話を頂きました。こちらも中止の理由については、「このたびのコロナウイルスの影響で」とのお話だけでした。今の時点でも政府は、大規模イベントについては自粛を要請(この「要請」という言葉は、政府は何の責任も持たないのですが)、と言ったにすぎず、中規模以下のイベントについては言及をしていません。歌手の方は通常どおり活動をしているのに、カラオケはなぜダメなのかがぼくには理解できませんでした。規模的には、2月29日の歌謡祭にしても、3月8日のオーディションにしても、開催は可能であったと考えています。

ぼくの考え方と異なる考え方の方が非常に多いことはわかっていますが、主催者は、自分でイベントを実行するものとして、開催するしないの判断を自らの判断で行うべきだと考えますが、その判断が「国が言ったから」という他のせいにして決めている姿勢がどうも気に入らないのです。主催者として、イベントを中止したら、延期したら、どのような影響があるのか、その際に参加者のことを考えて頂いているのか、疑問に思うところがありました。

カラオケ大会に限らず、マラソン大会にしても、諸々の芸術・スポーツイベントにしても、そのイベントに賛同した参加者たちが、全国各地から開催会場に集合します。そのために、参加者は数ヶ月前から飛行機や新幹線、バスの手配、宿泊先の手配、そしてイベントに参加するために、仕事に影響を与えないようにとか、家族の生活に影響を与えないようにとか、諸々のことを調整して確認した上で、イベントに参加しているのです。参加者の皆さんがいてイベントは成り立つのですから、参加者のこういった惜しみない有形無形の協力に、主催者は思いを致すべきであると思います。

そして、主催者はイベントを実現するために、例えば今回のコロナウイルスであれば、どのような対策を講じれば、イベント開催場所における感染を防止できるのかについて、自らが知恵を絞り可能性を探るとか、手続き上不明な点があれば、厚生労働省や開催場所の市町村の担当、関係機関や関係企業の担当に問い合わせ、アドバイスを仰ぐなり、開催の可能性について協議を行う姿勢が求められていると考えます。それは、イベントが中止になればどのような経済的損失が自らに返ってくるのかを検討する上でも必要なプロセスであろうと思います。

ぼくが応募しなかったカラオケ大会では、2月2日に東京都江戸川区で開催されたカラオケ大会では、関係者は全員マスク着用、マイクは参加者が歌った後、いったん消毒を行った上で、取り扱うことが実施され、思えばこの時点では先進的な取組だったと思います。

また、今日2月29日に大阪府大阪市で開催のカラオケ大会については、主催側が厚生労働省大阪市と協議を重ねた上で開催を決定し、当日の運営に当たっても、飛沫感染接触感染を防ぐため、マイクについてマイクカバーを各参加者に配布するとともに、マイクの消毒、会場での手洗いの徹底、といったルールを実施する旨の話を聞いております。

「カラオケは危険だ」という記事も見ていますが、何がどうだから危険なのかということを各自が一歩踏み込んで考えた方がいいと思います。そして、感染を防ぐためにはどういう対策を行えばよいのか、さらに考えて、各自の答えを見つける姿勢が、今あらゆることに求められているものだと思います。

さて、今週、ぼくの所に、5月3日に千葉県で開催予定のカラオケ大会について主催の方からお電話を頂きました。詳細は書きませんが、イベントの開催に向けて、その実現に向けた対策を深く考えておられるのが、お話の内容から十分理解できるものでした。人間には知恵を生む力があるのです。

ぼくは趣味で音楽活動をやっていて、収入を得ていませんので、自分が納得できれば済むものだと思っています。諸々の経費の支出は自己責任と自己判断で決めていますから。

しかし、音楽活動で収入を得て、生活をしている方は、事は深刻であると思います。この数日、「仕事がキャンセルになりました」「ライブを中止することになりました」というツイートを数多く目にしました。これらはコロナウイルスが直接の原因ではありません。政府の「要請」という言葉の影響を受けた結果なのです。このような経済活動に対して政府の経済補償はありません。ですから、キャンセルや中止については、あくまでも各自が判断したことであり、政府は何ら関与しないし責任を持たないというのが、「要請」の本質的な意味です。ですから、「国が言ったから」というだけでキャンセルや中止をしてしまうと、感染症被害だけではなく、経済活動の機会喪失といういわば二次被害を蒙る状況が、この数日で吹き出してはいないかと、憂慮する状況であると考えています。

今の状況でも音楽活動をやれる環境はまだあります。さっそくですが、オンラインカラオケ大会という、ナイスなアイデアのイベントを実施するとの発表がありました。そして、公共施設や大型施設は使えない状況でも、カラオケを取り扱うお店では、感染症対策を施すという前提の上で、音楽活動をやれる環境があります。

ぼくもこの1週間の動きは驚き、そしていろいろなことを考えるようになりました。アマチュアの音楽活動ですけど、正直こういう影響は受けたくありません。おそらく2020年の活動でやろうと思っていたスケジュールを見直さないといけませんし。良くも悪くも他のことに頼っていてはいけないんだなと感じました。自分自身でコントロールできる音楽活動で何ができるのか、この土日で考えようと思います。