DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

遠い空

最近、BSの歌番組を見ていると、林部智史さん、中澤卓也さん、松阪ゆうきさんの3人で歌のコラボをしている場面を見かけます。


HAiZ21 メロディー 林部智史&松阪ゆうき&中澤卓也 191016 vL HD

林部さんと松阪さんはピアノを弾きながら、中澤さんはギターを弾きながらという珍しいコラボスタイルでした。


HAiZ22 クリスマス・イブ 林部智史&松阪ゆうき&中澤卓也 191204 vL HD

デビューの経緯とか、事務所の方針もあってか、松阪さんと中澤さんは演歌路線、林部さんは叙情歌路線での活動をしてますけど、こういう歌を聴いていると、本来はポップス志向の歌手なんだろうなとはいつも思っています。

ぼくは林部さんの曲や中澤さんの曲はDAM★ともでもよく歌っていますけど、松阪さんについてはよく存じ上げていませんでした。異色の経歴をお持ちで、小さい頃は民謡や演歌に親しんでいたのに、その後武蔵野音楽大学音楽学部声楽学科を卒業、おそらく大学ではクラシック主体と思いますが、2004年からは本名の「二宮優樹」としてものまねタレントの活動を始め、併せてミュージカル俳優、ボイストレーナーなどの活動もされていました。2012年からは民謡歌手の原田直之さんに師事し、2015年10月21日に芸名を現在の「松阪ゆうき」として、「ふるさと帰り」という曲で演歌歌手としてデビューされました。2019年5月22日に発売したシングル「令和夢追い太鼓」ではオリコンの演歌・歌謡曲チャートで初の1位を獲得し、着実に知名度を上げられているところです。

松阪さんの曲を拝聴して、演歌も上手く歌っているのはわかるんですけど、発声がクラシックっぽく感じるところがあって、もっと違う曲が合うんじゃないかなと思っていたら、これがいいなと思ったのが「遠い空」という曲でした。

この作品は「令和夢追い太鼓」のカップリング曲として収録されました。作詞はやしろようさん、作曲は浜圭介さん、編曲は田代修二さんです。やしろさんと浜さんのコンビというと、浜さんと桂銀淑さんのデュエット曲「北空港」がありますが、「遠い空」はミュージカル風に見立てた作品で、松阪さんの朗々とした伸びやかな歌声がいかんなく発揮されているように思いました。松阪さんは、昭和の名歌手・伊藤久男さんの「イヨマンテの夜」も歌われるとのことです。昭和の歌謡曲の黎明期というのは、音楽学校を出た人が歌手になるという時代でしたから、スタンドマイクで、クラシック的な歌唱法による歌い手が大勢を占めていました。今はそういう歌手はほとんどいませんので、松阪さんも演歌を歌いつつも、時にこういう「遠い空」のような曲も歌って頂くと、個性が際立つような気がしました。

DAM★ともではまだ公開されていないようなので、練習してみようと思っています。


9046 SCR ♪ 遠い空 ☆ 松阪ゆうき ◇ 190410