DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

聖なる海とサンシャイン

2008年12月からDAM★ともをやっていると、前はよく歌ってたのに、今は歌ってなかったアーティストの曲って結構あります。今週はTHE YELLOW MONKEYイエモンの曲を久しぶりに歌って、DAM★ともに2曲公開しました。1曲は「BURN」でしたが、もう1曲は「聖なる海とサンシャイン」という曲でした。

この作品は2000年1月26日に彼らの20枚目のシングルとして発売されました。1999年3月のツアー後、イエモンは休養期間に入り、初めて外部のプロデューサーとのコラボレーションを行いました。この作品と「バラ色の日々」は編曲を朝本浩文さんが手掛けました。朝本さんというとUAさんやSILVAさんのプロデューサーの印象が強くて、UAさんの「悲しみジョニー」は好きですけど、あの妖艶なアレンジをイエモンの作品でも提供されていたとは、今回調べるまで知りませんでしたが、改めて「バラ色の日々」や「聖なる海とサンシャイン」を聴くと、確かにそんな感じだと納得します。自転車事故で転倒したのが原因で若くして亡くなられたのが今でも残念です。

吉井さんは休養明けのシングルは「聖なる海とサンシャイン」にしたかったんですが、スタッフから「休養明けにしては地味」「もっとパッとした曲の方がプレゼンしやすい」との意見が出て、アップテンポな「バラ色の日々」が19枚目のシングルとして1999年12月8日に発売されました。リリースっていろんな事情があるんだなと思います。

ぼくはこの作品に接したのは、DAM★ともイエモンの曲を歌おうかなと、彼らのベスト・アルバム「GOLDEN YEARS Singles 1996-2001」を買って、この作品は9曲目に収録されていました。イエモンの一連のヒット曲とはやや異なる雰囲気を感じたのと、雄大なスケールを感じて、歌ってみたら、思った以上に歌いがいのある曲でした。

歌詞がどこのフレーズを切り取ってもビンビンと響いて来るものがありました。1番の「海の果ての果てに君を連れて 銀の砂浜でこの胸に引き金引かなきゃ」なんてシーンがドラマチックに思えました。ぼくは「聖なる海とサンシャイン」をDAM★ともに公開しようかなとしてたときに起きたのが、2011年3月11日の東日本大震災でした。あの後2ヶ月ぐらいカラオケには行く気になりませんでしたけど、再開してカラオケに行ったとき、この歌を歌うことができなかったんです。

2番の歌詞に「人が海に戻ろうと流すのが涙なら 抑えようないね それじゃ何を信じあおうか… 海の果ての果てで恋も欲望も 波のように砕け散って幻になれば」という一節があって、本来の歌詞の意味とは勿論違うんですけど、震災の被害の映像を数多く見ていたせいもあって、歌う気にはなれず、それから何となく歌わなくなっていました。今週その封印を解いて歌えたことが良かったです。全然地味じゃないし、インパクトのある曲だと思います。


THE YELLOW MONKEY – 聖なる海とサンシャイン