DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

唇スカーレット

3月21日は春分の日ということで、春もやってくる感じで、東京は20度を超える陽気でした。お彼岸でもあり、築地本願寺でも「春季彼岸会」が行われていました。平日の狭間にある祝日って、割と自由に過ごせる1日ということもあり、色々な予定もこなしつつ、いつもより長めな時間でカラオケも楽しむことができました。

今日は新しい曲を4曲初めて歌ってみましたが、その1曲が山内惠介さんの「唇スカーレット」という曲でした。

この作品は2019年3月6日に山内さんの20枚目のシングルとして発売されました。作詞は松井五郎さん、作曲は水森英夫さん、編曲は馬飼野俊一さんで、前作「さらせ冬の嵐」と同じチームですが、「さらせ冬の嵐」に比べるとポップス色の強い作品になっていると思います。

「唇スカーレット」という曲名を聞いたとき、「化粧品メーカーのCMソングでもやるの?」と思いましたが、実際はそういうタイアップはないようです。

もともと「スカーレット(scarlet)」は色の名前で、やや黄味の赤を表しています。英語のscarletはペルシャ語を語源としていて、本来は茜染めの高級織物の意味からきていて、伝統的に「炎の色」を指していたようです。日本語では「緋色(ひいろ)」と呼びますが、茜染のうち最も明るい茜色を呼ぶそうです。

歌詞ではサビのところで「恋の色はスカーレット 唇スカーレット 君にあげるから」と出てきます。曲調は1970年代から1980年代の歌謡曲・ポップスに回帰しているメロディーで、何となく郷ひろみさんのヒット曲の片鱗を窺わせる感じもあります。

若手から中堅の演歌歌手の中には本来ポップスも歌える方もいらっしゃいますが、山内さんはどちらかというと演歌系の歌手です。それゆえにというか、「唇スカーレット」を聴いた印象としては、山内さん特有のコブシの節回しが、曲調にやや違和感を与えてしまっているのかなと思いました。

この作品は山内さんのオリジナルですから、彼らしい個性が発揮されて仕上げられるのは当然なんだと思いますけど、ぼくはこの作品の歌の世界観を見たときに、ヴィジュアル面でも赤色の衣装に振付も加えているし、演歌色をもう少し消してみた方がよかったかなと思いました。

ぼくも今日初めて「唇スカーレット」を歌ってみて、山内さんの動画も見て、もしこの曲を郷ひろみさんが歌ったらどういう感じで歌うかな、沢田研二さんが歌ったらどうかな、竹島宏さんが歌ったらどうかな、林部智史さんが歌ったらどうかな、というシミュレーションを考えてしまいました。ぼくはこの作品をDAM★ともで公開するとしたら、こぶしをあまり入れないようにして歌ってみたいなと思います。 


山内惠介 - 唇スカーレット MUSIC VIDEO (Short Ver.)