DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

U.S.A.

11月15日に株式会社第一興商が発表した「DAM年間カラオケランキング2018」。調査期間は2018年1月1日から11月10日までなので、これは「速報版」でもありますが、今年リリースされた曲で、楽曲別TOP50にランキングされたのは、1位になった米津玄師さんの「Lemon」、4位になった菅田将暉さんの「さよならエレジー」、21位になったDA PUMPの「U.S.A.」など5曲でした。このランキングの確定版(調査期間が12月31日まで)は来年1月に発表される予定ですが、更に順位を上げてきそうなのが、DA PUMPの「U.S.A.」です。

外は急に寒くなってきましたけど、12月のカラオケ屋さんの中は盛り上がってるグループが多いですし、音のボリュームも上げてるグループが多くなります。ぼくは1人で、割と静かで盛り上がらない曲を歌ってるんですが、隣室から聞こえてくるのは、男子グループの「C'mon, baby アメリカ」の連呼!「おまえら一体「U.S.A.」何回歌ってるの?」って聞きたくなるぐらい歌ってました。ドリンクを取りに行ったら、別の部屋からも「U-U-U.S.A. U-U-U.S.A.」ってイントロ丸聴こえでした。ぼくも周りからの圧と、DAM★ともの録音も終わったんで、という開放感で、歌っちゃいました。歌ってみると、結構気持ちいい歌でした。踊れたらもっと気持ちいいだろうなと思います。ISSAさんはもともとキーが高い方ですけど、さらに踊りながら歌ってるのは凄いとしかいいようがありません。

もともと「U.S.A.」の原曲は、1992年にイタリア人歌手のジョー・イエロー(Joe Yellow)というユニットが歌った作品が、ユーロビートレコーズからアナログ盤として発売されました。彼らは、Domenico Ricchiniを中心とする3人ユニットで、1983年から1996年まで活動し、数々のシングルヒットを出して、ヨーロッパのベスト・コンポーザーに選出されたこともありました。

日本にこの作品が登場したのは、1997年に発売された『MAHARAJANIGHTVol.FINAL』で、その後もコンピレーション・アルバムの中で収録されていました。

DA PUMPの「U.S.A.」の日本語詞はshungo.さんが作られました。原曲の歌詞がアメリカを恋人に見立てて誘惑するような内容なのに対し、shungo.さんの日本語詞は、日本人が思っているようなアメリカ像をちょっとシニカルに表現しているのが、ぼくは面白いなと思いました。あえて「ダサかっこいい」路線にしてみたわけです。

ISSAさんはライジングプロの社長から、この作品を提案されて、最初は戸惑ったそうです。しかし、「僕らにできることは“完璧に仕上げること”なので。そこでスイッチも入りましたし、“U.S.A.という場”で、“しっかり遊ぶ”“真剣にふざける”などの方向性が見えた時点で、違うものに見えました。自分たちのものとして、きちんと落とし込めているし、しっくりきている。だんだん自分たちの曲に育っていった感じですね。」と気持ちが変わったそうです。大ヒットの秘話のエピソードに割とあるのが、初めてその作品を聴いたときは、「何でこんな作品を歌わなきゃいけないんだ」みたいな、第一印象最悪っていう話なんですよね。でも「大嫌い」を自分の中で昇華していったら、何か腹落ちするものが見えてくるっていうのは、もしかしたら、自分に新しい引き出しができたのかもしれない、それが自分の成長なのかもしれませんね。だから、原曲の「U.S.A.」とは違う作品に仕上がっているのだと思います。


U.S.A. (EXTENDED VOCAL REMIX) / JOE YELLOW ジョー イエロー (Da Pump USA 原曲 カバー) ダ パンプ

「ギョギョギョ」って聴こえるのはぼくだけかな?

そして、DA PUMPの「U.S.A.」。本当にライブが似合う、いま日本で最も生き生きしたアーティストではないかと思います。ISSAさんの生歌は勿論、メンバーのダンスも手を抜かず、そして楽しそうに踊っているのがとてもいいと思います。


DA PUMP 2018.06.06 ♪U.S.A./池袋サンシャインシティ(1回目)

そして、今年の宴会芸で「U.S.A.」にチャレンジする皆さんも多いらしいですね。ミラーバージョンで集中勉強してみると雰囲気はつかめるかも。健闘をお祈りします。


DA PUMP / U.S.A. Dance -Mirror ver.-