DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

Story

9月25日にTBSで放送された「演歌の乱」の反響が大きいようですが、中でも注目された1人が、AIさんの「Story」を歌われた、演歌歌手の走裕介さんでした。その歌声は、ぜひ「YouTube」でご覧いただければと思います。

→2018.9.29 動画が添付できました!ぜひ歌声をお聴きください!


走裕介(Story) AI 演歌の乱〜ミリオンヒットJポップで紅白歌合戦SP

実は昨年12月に放送された「演歌の乱」でも、走さんは、秦基博さんの「ひまわりの約束」を見事に歌われていました。


演歌の乱 走 裕介 ひまわりの約束

そして、「演歌の乱」を作ったTBSの音楽スタッフの元ネタだったのかもしれませんが、日本コロムビアが2014年11月19日に、「エンカスターたちの、J-POP・カバー・アルバム!」と銘打って、「エンカのチカラ」というアルバムを発売しています。「青盤」と「赤盤」が同時発売され、走裕介さんは「青盤」で、尾崎豊さんの「I LOVE YOU」を歌われていました。


走裕介が「I LOVE YOU」を歌う!『エンカのチカラ』

この中で、走さんは、「演歌ではこぶしやビブラートを多用しますが、ポップスではこぶしを封印して歌っていますし、日頃は使わない高音も使って歌っていますので、いつもの歌とは違った走裕介をお楽しみください」とコメントされていました。

このコメントを聴いて、走さんは演歌でもポップスでも歌える素養を元々お持ちなのだと思いました。「ロックバンドをやっていたので」という走さんの一言が気になり、走さんの公式プロフィールを読んでみました。

中学時代は、バンドでドラムを担当し、主に安全地帯やバービーボーイズのコピーをしていたそうです。高校の文化祭で、ボーカルの代わりに歌ってみたのをきっかけに、ボーカルに目覚めるようになったそうです。高校を卒業し、社会人として仕事をする中で、演歌・歌謡曲にも興味を持ち、1997年にNHKのBS2で放送された「日本縦断カラオケ道場」で優勝。その後、自分の歌を録音したテープを作曲家の浜村徹さんに送ったのがきっかけで、浜村さんの内弟子生活を10年。2009年4月1日にシングル「流氷の駅」で歌手デビューを果たしました。今年はデビュー10周年を迎えられました。

浜村徹さんは演歌の作曲家として、美空ひばりさんもちあきなおみさんも手掛けた大家(たいか)ですが、その浜村さんに走さんが最初に吹き込んで送った曲が、藤井フミヤさんの「Another Orion」と山田晃士さんの「ひまわり」なんです。もともとは演歌ではなくてポップスの方だったんだなあと思いました。

走さんのシングル曲をYouTubeで何曲か聴かせていただきました。「Story」を聴いた後だからかもしれませんが、歌が上手いのはわかりましたが、正直なところ、作品に魅力を今ひとつ感じられませんでした。北海道のご出身の方ということで、コロムビアのスタッフもこだわりがあるのかもしれませんが、「北」とか「雪」とか「酒」だけが、演歌のテーマではないと思うんですね。走さんの歌の魅力を活かしきれていないのではないかと思いました。

演歌歌手は演歌以外は歌ってはいけないわけではありません。どんな歌を歌ってもいいんです。歌手が歌った歌を、視聴者が「いい歌だ。聴いて良かった」と思ってくださるなら、それでいいのではないでしょうか。

「演歌の乱」は、今の歌謡界にどんよりと漂っているもやもや感を打破してくれる起爆剤の1つであったと思います。視聴者は本物の歌を求めているのです。