DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

Together When…

2000年代の日本の歌謡界を牽引していたボーカリストである浜崎あゆみさん。浜崎さんのヒット曲は数多くありますが、その中でぼくが興味を惹かれた1曲が「Together When…」という曲でした。

この作品は2007年12月5日にデジタル・ダウンロードシングルとして発売されました。デジタル・ダウンロードとは、インターネットを通じて楽曲を配信する方法で、通常のCDシングルによる発売とは異なります。そのためか、この作品は通常のシングル・コレクションとは別になっています。ただ、ジャケットとミュージック・ビデオが作られ、浜崎さんも当時の音楽番組でこの作品を歌唱しています。そして、2007年の紅白歌合戦ではこの作品を歌唱しています。紅白歌合戦での歌唱曲はNHKから事実上決められることが多いんですが、当時最盛期だった浜崎さんは逆にNHKに「この曲を歌いたい」と言えたんだと思います。

作詞は浜崎さん、作曲は多胡邦夫さんで、木山裕策さんの「home」を作詞・作曲されたり、オーディション番組「歌スタ!!」のハンターもされていました。編曲はCMJKさんで、この方は電気グルーヴに加入していた時期もあるので、ピエール瀧さんの弟さんみたいな雰囲気があり、テクノ・ポップス系の方かなと思ってたんですが、色々なアーティストの作品の編曲をされています。ぼくはSMAPの「Mistake!」の編曲をされた方という印象でした。しかし、この「Together When…」はかちっとしたバラード曲で、avexのロック・サウンドの路線とは異なります。ミュージック・ビデオも静的な雰囲気の穏やかな表情を演じる浜崎さんが出てきて、歌詞も離れてしまった大切な人への思いを歌った内容ですね。「僕達は 心に同じ 傷跡を残しながら」とか「いつかまた僕は僕に生まれ変わって」とか、歌詞の言葉が「僕たち」とか「僕」なんですよね。だからこの作品は男性が歌ってもしっくりくるのかなと思って、DAM★ともで公開したことがありました。「愛してると言いたかった 愛してると言えなかった だけどそれは僕の最大の 嘘であり真実だった様な気がする」って、この当時の浜崎さん自身の出来事を言い当てているようなフレーズなのかなとも思いますし、それはおそらく、きっと誰もが経験したことを言葉にして歌ってみて、聴いた人たちの共感を得ていきながら、歌は多くの人に歌われていくものだなということを感じます。


Together When...