DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

Tomorrow never knows

9月28日に衆議院が解散してから、日本の政界は思わぬ激変の様相を呈してきています。「政界一寸先は闇」とは言ったものですが、既存の立場が一転して危うくなったり、あるいは優勢と見て発言したことが情勢に暗雲を引き起こしたり、10月10日の公示までひと波乱もふた波乱もありそうです。そんな状況を見て思い出した曲が、Mr.Childrenの「Tomorrow never knows」です。

この作品は彼らの6枚目のシングルとして1994年11月10日に発売されました。1994年10月~12月にフジテレビの「水9」で放送されたドラマ「若者のすべて」の主題歌にもなりました。発売3週目で100万枚を突破し、1995年もオリコン年間4位の売上となり、累計は276万枚のダブルミリオンとなっています。前作「innocent world」とこの作品は、いわゆる「ミスチル・サウンド」を不動のものにしたと思います。ミスチルの作品は、悩んでる人を励まし、元気にしてくれるようなテーマのものが多いと思っていますが、この作品の歌詞は、人は欲求にかられるもの、人はそんな欲求も忘れてしまうもの、「心のまま僕は行くのさ 誰も知ることのない明日へ」という人間の生きざまを、結構俯瞰して見ている内容で、これを書ける当時24才の桜井さんは大人だったんだなあと思います。「勝利も敗北もないまま 孤独なレースは続いてく」「今より前に進む為には 争いを避けて通れない そんな風にして世界は 今日も回り続けている」という歌詞は、世界史や日本史を勉強した時を思い出しましたが、人類は古代からそういうことを繰り返して生きてきてるんだなあと。先週あたりから、国会議員はいかにして自分が選挙に勝つことだけを考えているのかということが、いわゆる自分ファーストということが、これほど露骨に感じられたのも初めてですが、国会議員はあくまでも国民の代弁者・代議士であるわけで、自分ファーストであったとしても、国民や国民の生活にも思いを致せる人物が選挙に勝って、国会議員として活動していただきたいものだと思います。

Tomorrow never knows」は、「明日のことは何もわからない」という日本語直訳よりは、「明日は明日の風が吹く」というニュアンスでしょうか。悩んだり上手くいかなかったりしていても、明日の自分を作れるのは自分自身しかいないわけで、それなりに何とかしていけば、悩みを解決できる思わぬ何かを見つけることができるかもしれないと思う事、それが大事なのかもですね。

この作品のPVも当時の流行の「崖」でした。歌手が壮大な崖で歌っていると、PVに迫力が増していました。桜井さんが歌っていた崖はオーストラリアの南東にあるグレート・オーシャン・ロードの断崖絶壁だそうです。


Mr.Children - Tomorrow never knows