DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

DAM★ともでぼくが最近お気に入りのアーティストに加えたのが森山直太朗さんです。森山さんの曲はこれまでも公開したことはありましたが、「さくら」や「愛し君へ」のような大ヒット曲ではなく、ぼくが出会った「高校3年生」や「春の空」といった、森山さんのインディーズ時代の作品に触れて、歌の世界の広さを感じて、もっと森山さんの作品を聴いて歌ってみようと思うようになりました。森山さんの作品を歌っているアーティストの1人が、「花」を歌われている中孝介(あたり こうすけ)さんです。

「花」は、2007年4月11日に中さんの3枚目のシングルとして発売されました。作詞は御徒町凧さん、作曲は森山直太朗さんのいつもの森山作品のコンビです。編曲は河野伸さんで、池田聡さんや森高千里さんのサポートバンドから音楽活動に入られましたが、その後は広いジャンルのアーティストに作品を提供されています。「花」はロングヒットとなり、中さんの代表曲となっています。

中さんは奄美大島の出身で、元々は奄美のシマ唄を独学で始め、奄美民謡の世界で活躍されていました。2000年にシマ唄のインディーズアルバムを発売したところ、歌唱力が認められて、2006年3月1日にシングル「それぞれに」でメジャーデビューを果たしました。中さんはアルバムを中国・台湾で発売したところ、台湾のチャートで1位を獲得してしまい、日本よりも先に海外で有名になってしまった異色の経歴を持っています。

「花」の歌詞は、傷ついた人や途方に暮れる人に、「花」のように手を差し伸べる人でありたいという心が込められています。何かに深く傷ついた人には、「せめて私は 手を結び 風に綻ぶ 花になりたい」と思い、夢破れ、信じることができない人には、「せめて私が 声にして 明日に揺蕩(たゆた)う 歌をうたおう」とするのです。

「花のように 花のように ただそこに咲くだけで 美しくあれ 人は今 人は今 大地を強く踏みしめて それぞれの花 心に宿す」というサビの部分は、歌詞とサウンドがマッチしていて、そこに中さんの奄美民謡を思わせる独特の節回しが、空に向かって歌っているようで、どこか郷愁を感じさせ、穏やかな心を取り戻せる、柔らかな気持ちにさせてくれる気がします。

奄美のシマ唄というと、NHKの「新日本風土記」のテーマ曲「あはがり」を歌われた朝崎郁恵さんの、命の叫びを伝えるような独特の歌声を思い出しました。

ここのところ、秘書を罵倒する女性の国会議員や、一緒に生活していた夫を動画で連日罵倒する女性芸能人の話題を目にし、甚だ呆れかえっていますが、一般社会でもセクハラ・パワハラは日々顕在しています。喜怒哀楽を表現するのが人間なんですが、怒るばかりの世の中だけではなく、自分を生かせるよう見つめ直してみる、そんなことを考えさせてくれる「花」は素敵な1曲だと思います。


『花』:中孝介 2013/ LIVE

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