DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

むさし野詩人

ぼくがDAM★ともでお気に入りのアーティストにしている野口五郎さん。子供の頃は野口さんの作品には関心がなかったんですが、DAM★ともでいろいろな曲を歌っていく中で、初めてめぐり会った曲もあり、「むさし野詩人」もそんな1曲です。

この作品は1977年1月15日にシングルとして発売されました。作詞は松本隆さん、作曲は野口五郎さんの実兄である佐藤寛さんです。歌のテーマとしては地味なんですが、オリコンでも最高2位となり、1977年の年間チャートでも33位となる大ヒットとなりました。

松本さんが書いた歌詞の世界は、情景が目に浮かんできます。「繁華街から 静かな道へ あなたの涙 たどって行くよ 灯りの浮かぶ 公衆電話 今はあなたの 影も見えない」と、ぼくも「むさし野公園」に歩いて入っていくような錯覚を感じます。でも、たどったのは彼女の涙ではなくて、主人公の涙なんだと思います。電話で長話するときは、公衆電話のある場所に行って、小銭をたくさん用意して、ゆっくり相手と話してたことを思い出しました。今はスマホの時代、こういう歌詞は出てこないでしょうね。

「20才(はたち)の春は はかなくて 生きてる事は 哀しい詩(うた)だ 15行目から 恋をして 20行目で 終ったよ」と、失恋したら凹みますけど、これだけ読むと、15才で恋に落ちて、20才で別れたって、1年は1行分だけなのかと突っ込みたくもなりますが、こういう歌詞はほとんど見たことがありません。

一方、佐藤寛さんのサウンドは、イントロのギターチューンがかっこよく始まって、畳みかけるようなアレンジが、「むさし野詩人」の籠った気持ちをうまく表現しているように思いました。筒美京平さんほど難解なメロディーではありませんけど、サビの部分は結構続けて高音で歌わせるようにしています。野口五郎さんの作品は、歌詞も楽曲もちょっと捻っているところが今聴いてみると新鮮に感じられますし、カラオケで歌うと歌いがいがあるなあと思います。


野口五郎 むさし野詩人 1977

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