DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

回転木馬

日本の音楽界に大きな影響を与えた外国人ミュージシャンの1組がザ・ベンチャーズThe Ventures)です。1959年に結成されたアメリカのインストゥルメンタルバンドですが、アメリカでのブームは1960年代で終わりますが、1970年代以降は日本をはじめとする世界各国でベンチャーズの音楽が浸透するようになります。今では日本で一番稼いでいるのではないかと思います。1960年代後半から1970年代にかけては、ベンチャーズが日本の歌謡曲を数多く手がけるようになり、「京都の恋」、「雨の御堂筋」といった大ヒット曲を生み出し、いわゆる「ベンチャーズ謡曲」というジャンルができました。メンバーのジェリー・マギー(Gerry McGee)が日本好き、日本食好きだったことによる影響が大きかったと言われています。

そんな「ベンチャーズ謡曲」の1つに、牧葉ユミさんという歌手が発表した「回転木馬」という作品があります。ご存知の方も多いでしょうが、山口百恵さんが当時の人気オーディション番組「スター誕生」で歌ったのが、この「回転木馬」です。ぼくは牧葉ユミさんも「回転木馬」も全く知りませんでしたが、今回初めて聴いて、その後の山口百恵さんの初期のヒット曲の原点になったのではないかと思っています。歌い方は牧葉さんと百恵さんでは違うんですが、「百恵さんが歌った回転木馬」をイメージしてみると、「青い果実」や「冬の色」や「夏ひらく青春」といった曲の萌芽を感じるのです。またそれは、百恵さんが自分に合った作品を見つけてきて歌って、歌手デビューできたという意味での選曲感も素晴らしかったと思います。

ぼくもDAM★ともでいろいろな曲にトライして歌いますが、何となく食わず嫌いだった曲が実は自分に合っていたことに気づき始め、面白い化学反応を感じるような、そういう曲に出逢えたら嬉しいですね。


回転木馬 / 牧葉ユミ