DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

カラオケで今よく歌われている曲の1つが、星野源さんの「恋」。ぼくもこの間、グループのカラオケで歌ってきました。みんなで盛り上がれる歌です。将来、2016年を振り返ったとき、その年の社会現象として、ピコ太郎さんの「PPAP」と星野源さんの「恋ダンス」は、きっと挙げられるだろうと思います。

この作品は2016年10月5日に星野さんの9枚目のシングルとして発売されました。オリコンでは最高2位でしたが、2016年のJapan Hot 100の年間チャートでは第3位、デジタル・ダウンロードでは100万ユニット以上、PVのYoutubeでの再生回数が今現在で約1億2,100万回という実績を挙げました。2016年の紅白歌合戦でも歌唱されましたが、主題歌として採用された「逃げるは恥だが役に立つ」も、最近のドラマでは珍しく高視聴率となり、「恋ダンス」もブームになり、高校野球センバツ大会の入場行進曲にも選ばれました。

「恋」の歌詞を見ながら、カラオケで何回も歌ってて思ったのが、この歌って、男女の恋というよりは、日常の生活を歌ってる歌だなと思いました。学校や仕事という営みの町が終わって、家に帰ってご飯を食べて、夜を過ごして眠りにつく。そんな暮らしの中で、「胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの それは側にいること いつも思い出して」欲しいのは、初めて出会った頃の2人の距離と鼓動であったり、出会ったからこそ今があるというお互いへの感謝であったりするかもしれません。一方、まだ出会いがない人でも、何かへの「秘めた想いは色づき」出したら、「愛が生まれるのは一人から」始まっていくものです。

星野さんが音楽雑誌の対談で、「曲の題名は「愛」でも良かったんだけど、英語でloveと訳されるとそれは違うと思ったので、日本らしい「恋」にしてみた」と言われていたところがありました。愛と恋はloveとlikeの違いだよという人もいますけど、あまり違いはよくわかりません。1人でもできるのが愛で、2人でできるのが恋なんでしょうか。歌詞の最後にある「夫婦を超えてゆけ 二人を超えてゆけ 一人を超えてゆけ」っていい言葉だなと思いました。夫婦でも二人でも一人でも、今の生活で忘れていた大切なことを思い出してまた生きていったら、きっと新しい気持ちで何かを愛したり恋したりできるだろうし、それができたら自分は一歩成長していける感じがします。


星野 源 - 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】