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DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-

2008年12月にDAM★ともがスタートした時に、ぼくが初めて何曲か公開した曲の1つが矢島美容室の「ニホンノミカターネバダカラキマシタ-」でした。矢島美容室はどんねるずとDJ OZMAがアメリカのネバダ州から来た母娘という設定で生まれた企画ユニットでした。いま改めてYoutubeで映像を見てみると、全体的にすごい作りこみに気合いが入っていたんだなと思います。それは3人の女装とか振り付けに限らず、音楽的にみてもバックのバンドやコーラスも、とても企画ユニットの作品とは思えないほど、まじめにパロディーを作っていて、しかも薄っぺらくない内容に仕上げていたんだと感じました。

とんねるずはお笑いの人なんですけど、実は歌手としての彼らの方が自身の才能を発揮していたように思います。1981年に歌手デビューしてから、「一気!」がヒットして、「雨の西麻布」で初めてベストテン番組にも出るようになり、1991年には「情けねえ」で日本歌謡大賞を受賞し、紅白歌合戦にも初出場して、全身を鬼のペインティングで、パンツ一丁で歌ったのは今でも記憶に残る名シーンです。1996年のシングルを最後にとんねるずとしての歌手活動は休止していますが、1996年には木梨憲武さんが山本譲二さんと「憲三郎&ジョージ山本」を結成し、紅白歌合戦に初出場しています。さらに、1998年から2001年までは、フジテレビの番組スタッフと組んだ「野猿」がヒット曲を連発し、1999年と2000年の紅白歌合戦に出場しています。野猿kinki kidsのパロディから始まったのは知りませんでした。そして、2008年から2010年まではこの矢島美容室でヒット曲を出しました。おそらく、DJ OZMAさんの当時の事情もあって、紅白歌合戦出場は無理というのはわかっていたんだと思います。

「ニホンノミカターネバダカラキマシタ-」の歌詞は放送作家の遠藤察男さんが書いています。外国人から見た日本人像という視点で、歌詞上は否定はしてませんが、逆説的に日本を揶揄してるのが面白いです。「言葉が通じず 睨まれました」「カタコトで So sorry」日本って、英語が通じない国なんですよね。ぼくも、外国人の方に道を聞かれるときに、わかってもらえたのはわかるんですけど、もっとうまく言えなかったかなと半分凹んだりします。「この国にユメがあるのですね?」「この国に誇りあるのですね?」いいえ、夢や誇りを語るということでは、日本は外国よりもはるかに少ない感じがします。「ニュースキャスターは今夜も 沈みきってます暗い顔 見ていてとっても可哀想です」ニュース番組は眉間に皺をよせた顔でキャスターが、暗い事件ばかりを報道して、この国はおかしいみたいな感じで放送しています。でもそれは、ニュース番組のキャスターを演じてるだけなのかもしれません。「だけど MI・KA・TA」「それでもニホンが 愛してます」とネバダ人母娘は言ってくれています。日本や日本人のいいところを、日本や日本人自身が気づいていないことがあるのかもしれないですね。

お笑いタレントは、通常の歌手ができないことをやってこそ面白さがあるわけで、とんねるずはそこを忠実に作品に反映させてきたと思います。イケメン芸人だからって、ジャニーズやEXILEみたいなことをやっても、お笑いにはならないのです。