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DAM★とも&アウフヘーベン

DAM★ともで公開した曲について感じたことを書いていきます。

いいじゃないの幸せならば

ぼくは半田健人さんほどではないですが、昔の歌謡曲とか懐メロ曲にも興味があります。DAM★ともでも昔の曲を歌って公開することがありますが、今回は佐良直美さんの「いいじゃないの幸せならば」を紹介します。

この曲は1969年に発売され、同年の日本レコード大賞を受賞し、同年の紅白歌合戦で歌唱されましたが、佐良直美さんの代表曲である「世界は二人のために」に比べると、とてもマイナーで地味な曲です。1969年(昭和44年)はヒット曲の多い年で、森進一さんの「港町ブルース」、青江三奈さんの「池袋の夜」、弘田三枝子さんの「人形の家」がレコード大賞のライバル候補としていましたし、売上から見ればこれら3曲の方が売れていました。ではなぜこの曲が選ばれたのかというのを想像すると、作詞の岩谷時子さんの退廃的な歌詞に、作曲のいずみたくさんが淡々と綴っていくようなメロディーを作って、佐良さんのアルトな声が暗さを感じさせない、包み込むような声で朗々と歌ったコンビネーションが評価され、それは当時の時代の雰囲気や世相を反映していたからなのかなと思うのです。この曲をレコード大賞に選んだ当時の審査員はなかなか先見の明をもっていたと思うのです。

佐良さんはその後紅白歌合戦の紅組の司会を5回務めましたが、youtubeで見ても、歌手を紹介する表現のボキャブラリーの広さにすごく感心します。最近の紅白歌合戦の司会はただ歌手名と曲名を言っているだけで、司会の芸になっていないのが番組をつまらなくしている要因の1つかなと思います。レコード大賞も昔は本当の競争があったように思います。ぼくが昔の曲を歌うのはすごく単純で、昔の方が曲も多種多様だからなんです。いろいろなジャンルの曲が神出鬼没して欲しいな。芸術は自由に創造していいものなんですから。